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まだプロポーズもされていないのに彼との結婚を意識し始めたわたしの大学最後の年、わたしは短期留学というかホームステイをすることになった。
ペンシルバニア州に2ヶ月。
何人かの友達も同じ大学へ通うことになっていたので、そんなに不安はなかったけれど、やはり家族や彼と長く離れるのは寂しい・・・
出発するとき、彼も空港まで見送りにきてくれた。
一緒に空港にいると何だか新婚旅行に向かうみたい♪なんて・・・
途中サンフランシスコを経由するが、空港での乗り換えまでの時間がかなり長く、挙句に、アメリカの国内線の飛行機はかなり揺れが激しく、わたしは疲れきって、それだけでここでの生活まで不安になってしまった。
ホームステイ先の家族は、さっぱりした感じで想像していたようなおうちではなかった。
アメリカでは、ホームステイの学生を学校側と協定し、家計の一部としているところも少なくはないという。
何となくだが、ホームステイといえば、子どものいなくなった老夫婦に歓迎されるイメージがあったから。
アメリカでの初めての食事のとき、電話がなった。
ホストファミリーのママが電話に出て、楽しそうに会話をした後、わたしの名前を呼んだ。
「あなたの彼からよ。」
正直、とても驚いて、それからうれしかった。
実は、わたしが来る前にも手紙をくれたと、その手紙も見せてくれた。
「いい子なので、よろしく」というような内容が書かれていて、
ママにも「素敵な彼ね。」と言ってもらえた。
次の日、友達にもうらやましがられた。
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やっぱり結婚するには、英語くらい話せる人じゃないとなぁ、なんて意識し始める。
ところが・・・
わたしは、そのホームステイ先で誕生日を迎え、彼からの電話がないことを寂しく思い、自分から電話してみた。
すると彼は、
「どうしたの?寂しくなった?」
誕生日を忘れられていたわたしはショックを受けた。
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